漆で繕う、日常を紡ぐ


うつわ継ぎ山鳥は、古くからの金継ぎ手法である漆を使った修繕の請け負いと、金継ぎ教室を主宰しています。


◇直すこと、その先にある価値

うつわ継ぎ山鳥では、壊れた器を漆で丁寧に繕い、再び生活に寄り添う器へと蘇らせる活動を行っています。うつわを直すことを通じて、その先にある「暮らしの質を高める価値」を見つめ直す営みだと考えています。「直すこと」をきっかけに、器と人、そして暮らしのつながりを深める道を探り続けています。


◇暮らしに根ざした金継ぎのこころ

うつわ継ぎ山鳥が大切にしているのは、日々の暮らしに根ざした考え方に通じる、金継ぎのあり方です。金継ぎを通して、器が再び実用的でありながら、長く愛される存在になることを目指しています。また、華美な装飾に頼らず、漆そのものの特性や器との調和を重視し、誠実で実直な修繕を心がけています。こうした修繕を通じて、漆という素材が持つ奥深さや、ものを大切に使い続ける価値が多くの方の心に届けば幸いです。


◇修繕を通じて伝えたいこと

器を修繕し、再び使えるようにすることは、単に壊れたものを直すだけではありません。それは、「本当に好きなものを手に入れ、大切に使い続ける」という、生活の質を高めるための一つの手段です。金継ぎを通じて、漆という素材の素晴らしさや、「良いものを見分ける目」を育てるお手伝いができればと考えています。それが、豊かで心地よい暮らしにつながると信じています。