初心者クラス3回目

2021年10月16日

10月7日と9日は初心者クラス3回目。前2回で6~7割ほどを埋めた錆漆を、欠けた部分の形の近づけて整える作業です。本来もう少し丁寧に時間をかける行程ですが、初心者クラスは回数が少ないので形の完璧さより表面の滑らかさ、隅々まで(釉薬のほつれまで)埋まっているかを優先していています。

錆漆を研ぐ作業は基本、耐水ペーパーで。低い番手(荒い)は早く研ぐことが出来ますが、うつわに傷がつくこともあるので800~1000番を推奨しています。
木賊( トクサ。シダの仲間)がすぐに手に入れば一番良いので育てられる環境でしたら是非に。

露出不足で暗い画像になりました。もっと明るい場所で作業しています。窓際など日差しがある場所、または電気スタンドで手元を明るくしておくのが良いです。またリーディンググラスやルーペ眼鏡は、普段読書で使わない方も一度お試しください。際の埋め作業の効率が格段に上がります。
 

成形がある程度進んだら錆の表面を少し乾かしたのち木地固めに当たる作業をします。また残った生漆はスプーンへ。保存容器から出した漆や作った材料はできるだけ無駄のないように、接合も予め手順をシミュレーションしておくことも効率の良さに繋がります。

次回はいよいよ最終回です。一番華やかな蒔きの作業になります。
少しずつ秋も深まってきたので漆の作業もゆっくりペースになりますが、自然のリズムに合わせて徐々に進めていきましょう。