金継ぎ教室 2月と3月pic up

2025年03月26日

2月と3月の教室の一コマをご紹介します。手がける器はさまざま。普段は見ることのできない他の教室の様子を、ぜひ覗いてみてくださいね。


第一月曜日 マダレーナカフェ教室(2/3 ・3/3)

マダレーナカフェさんの教室では、お店の常連さんが興味を持ち、受講してくださる方が多くいらっしゃいます。OBの皆さんも気軽に参加してくださり、和やかな雰囲気です。

継続していると道具も充実し、収納にも個性が表れるので、拝見するのが楽しみのひとつ。Hさんは、オーダーしたものの使わなくなった薬箱を、道具入れとして活用されているそうです。


アドバンスクラス2期目のYさんは大破したカップに挑戦。パーツが全て揃っていたので元の形状に戻りました。


カメラの設定の影響で、教室で撮影した写真が黄色く写ってしまいましたが、左側が本来の色です。

こちらは傷んだ編組ポーチの角を補修する作業です。水で湿らせた書道半紙をふえき糊で重ね貼りし、漆を染み込ませて補強していきます。一貫張りのような仕上がりを予定しており、漆を使って手軽に修繕できることに、関心の声が上がりました。

強度や完成度には改善の余地があるかもしれませんが、まずはできることを組み合わせて試してみるのが、漆繕いの面白いところです。

そして、3月3日はまさかの雪。なぜか第一月曜日は、天候が崩れがちなのです。




第一木曜日 ソノモノ教室(2/6・3/6)

午前中は長く継続してくださっている方々のクラス、午後はビギナーとアドバンスが混在するクラスです。

テーブル幅の関係で、向かい側で作業している姿が見えやすく、ご自身の進行状況と比較したり、直している器をお互いに参考にされている場面も見受けられます。

ソノモノさんのお店ということもあり、民藝に興味を持たれている方が多いように感じます。また、オーナーのそのこさんのご厚意で、小鹿田の窯元から配送中に破損してしまったものを教材として分けていただけることも、大変喜ばれています。

ご近所には和菓子屋さんや本格的なカレー店など、人気のお店が多く、教室終わりに立ち寄りたい場所がたくさんあります。このあたりにお住まいの方がとても羨ましいです。


3月6日は、秋から始まったビギナークラスの最終回でした。これまで4回にわたりコツコツと進めてきたものが、蒔きで華やかに変わります。金継ぎの中で最も盛り上がる場面です。



第二日曜日 インヤンレスト教室(2/9・3/9)


修繕途中のものを保管する棚を用意してくださっているため、いくつも同時進行できるのが特徴です。

午前中はオーナーも一緒に参加してくださっていますが、今回、皆さんが固唾を呑んで組み立てを見守ったのは、韓国の作家さんが作られた白磁の鉢です。全てで20片以上あり、まずは組み立てて、全てのパーツが揃っているか確認しました。その後、隣り合わせの位置がわかるように番号をつけていきましたが、2人がかりで30分以上かかりました。




第四水曜日 (2/26・3/26)  アトリエニノン教室

アトリエニノンさんはオーナーを筆頭に開始当初から通ってくださっている方が多く、仕上げ工程に差し掛かっている器も多くなりました。漆器の簡単な修繕を試みる生徒さんもおられます。

ご自身がずっと長く使っている愛用品、記念にいただいただいたプレート、お母様が大切にされていたものやご親戚から譲り受けたもの、経験のために綻びのあるものを求めたものなどなど、縁やゆかりを聞かせていただくのも楽しみの一つです。


また、アトリエニノンさんで、4月10日より、「うつわ継ぎ山鳥の金継ぎ展」を開催いたします。

4月20日(日)にはこれから金継ぎを始めてみたい方に向けて、シンプルなワークショップを予定しております。近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。


自宅教室(随時)

ご自身所有のもののみならず、自分の周りの方から修繕を頼まれた器はやはり緊張が伴いますが、その緊張が責任感を生み、美しく修理することにこだわりが生まれますので、金継ぎを始まられたらぜひ周りにお声をかけてとお伝えしています。

自宅教室に来てくださる方は長く継続されている方が多いので、依頼品に取り組む方も増えてきました。金の機会があれば本格的な蒔きを試みることもお勧めしています。

先日仕上がったアンティークのマイセンのプレートは、薄いチップの割れを丹念に塞ぎ、金の丸粉にて。何度もラインの縁を修正した甲斐があって、難易度が高めの凹凸箇所も綺麗に浮き出ています。


ぐるりと一周、入ったヒビを止めてから下地をしっかり作って銀蒔きまで。丸粉の仕上がりは下地に大きく影響されます。



それぞれの教室に通ってくださる皆様、場所を整えてくださっているオーナーの皆さま、この度も大変有意義な時間になりましたこと、心からお礼申し上げます。引き続きどうぞよろしくお願いいたします